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zoom RSS 729ティモシー・ムソー講演会報告 放射能の影響 生物界に異変

<<   作成日時 : 2013/08/01 10:14   >>

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729ティモシー・ムソー講演会報告            20130731

放射能の影響 生物界に異変

         729東京実行委員会 事務局  青木泰
 <概要> 
ティモシー・ムソー教授の講演会は、強い雨の中200名余の方が駈け付け、「チェルノブイリから福島へ―ツバメなど小動物が教えてくれたことー」の講演を熱心に受講されました。

 ほぼ定刻に始まった講演会に、講演会を企画・主催した川井和子「春を呼ぶフォーラム」の代表のあいさつの後、先日の参議院選で再選された川田龍平議員や初当選した山本太郎議員も挨拶に立ち、被曝の影響の研究やその広報の重要さを訴え、講演会に最後まで参加された。

 ティモシーさんの報告は、期待通りの内容で、
「チェルノブイリと福島の野生生物研究における主要な発見」ではいくつかの驚くべき内容が報告された。

要約的に報告すると
 ・被曝に応じて、遺伝子への損傷がふえている。
 ・奇形や発育異常が出ている。
 ・出生率や寿命が低下し、集団の規模が縮小している。
 ・突然変異が世代を超えて伝えられている。
 等々。

 予想はしていたものの、生物への調査によってこのようの報告がなされたのは、重要であり深刻な事態が現在進行中であると言える。

 約1時間のティモシー氏の講演、それに続く質疑の後、休憩に入り、福島の希望牧場代表の吉沢正巳氏と東北大学の岡山博教授も参加したシンポジウムに入った。

吉沢さんからは、被曝した牛を被曝の生き証人として飼育しながら、被曝問題と再稼動禁止を訴えてゆきたいと言う壮絶な生き方が紹介され、岡山教授からは、ティモシー氏の話の中に出る被曝の影響や基本認識について解説がなされ、ティモシー氏への質疑を中心にシンポジウムが進められた。

 当日は、このほかシンポジウムの後記者会見に入り、その後3人を囲んでの交流会を行い、通常の勉強会では行えない生の勉強会が実現しました。

<科学的調査と分析に裏付けられた発表>
ティモシー氏は、発表の中で「鳥類は通常、飲酒や喫煙をせず、うつ病にもならない」とユーモラスに発表し、いわゆるストレス論を皮肉った。

福島県立医大の山下俊一元副学長は、低線量による被曝の影響で発病するのではなく、ストレスが発病の要因となると多くのところで発言している。

ストレス論者は、そのようなストレスとは無縁の鳥類に遺伝子への損傷、奇形などが起きていることをどのように説明するのだろう?

また発表を通して、ティモシー教授の学者魂の一端を垣間見ることができた。

1999年よりティモシー氏は、共同研究者のアナース・パペ・メラ―教授とともに、チェルノブイリの研究にとり組み始めているが、2006年の国連報告や、ワシントンポスト紙に掲載された報告に言及し、それらがいずれも放射能汚染の環境条件が、生物相に良い影響を与えていると発表していた点を、具体的に批判している。

国連の「チェルノブイリフォーラム報告書」が、「人間の疾病は、主としてストレスの結果」としている点やその根拠となるデータを提示していない点、そしてワシントンポスト紙に「チェルノブイリは、野生生物の王国に」とした点を明示して批判している。

事実を違えるこのような報告に対して、毅然と向かい合う姿勢の下、ティモシー氏の研究は、さらに拍車がかかり、カスミ網を張り、毎日場所を変えて鳥を捕獲する方法に加え、2010年後は、2千羽以上の鳥を捕獲し(その後放つ)調べたり、数ミリ大のTLD線量計を取の足につけ、被曝線量との関係を探る等の事をしてきたことも報告された。

被爆地域にある生物に具体的にどのような変化が起きているかの報告では、写真撮影した多くの事例が報告された。

ツバメには、羽が白くなる白化が起きている様子や尾羽が湾曲したり不均一になっている様子やくちばしなどが変形している様子も報告された。尾羽の湾曲やくちばしの変形は、鳥が飛べなくなることや餌を捕食することができなくなることに繋がり、死に繋がる。

白内障や目の奇形、小頭症の事例やツバメ以外の鳥、シジュウカラの目の周りの腫瘍についても報告された。

質疑の段階で福島の参加者から、「白化」について、福島では、311による原発事故前から「白化」は見られた。「白化」が今回の事故の影響だと言うことは取り消してもらいたいと言った意見が出された。

一瞬会場には、緊張した雰囲気が流れたが、ティモシーさんは、これに動じることなく、被爆量の違いによる多くのサンプルを集めた調査結果として発表したことを冷静に話した。

会場の参加者した私たちも、科学的な調査の必要性とティモシー氏らの調査研究の大事さを改めて教わる形になった。

講演会の終了時のまとめで729実行委員会の萩原春代代表が、この点に触れ、質問者にも感謝の意を述べたことが印象的だった。

いろいろな生物への放射性物質による影響が、具体的に報告された後、鳥類の個体数が66%減少していることや、生物多様性が50%減少していることなども発表された。

パワーポイントと配られた資料には、ティモシー氏のこれらの結論を根拠付ける図表データも公表され、会場からも多くの質問が出されたが、これらの点については、たぶん専門家による別立ての発表会等が必要かと考えられた。

個体数が大幅に減少し、生物多様性が半減するそうした重要な発表の後、チェルノブイリの鳥類に比べて、福島の鳥類の被曝量が大きいという発表は今回の発表の中でも、衝撃的な報告だった。

この発表は、ティモシー氏はあえてその持つ意味を解説せず、「チェルノブイリの鳥類に比べて、福島の鳥類の被曝量が大きい」と言う事実指摘にとどめていた。

しかしティモシー氏がチェルノブイリで蓄積してきた調査結果から、今回最初に発表した「被曝量に比例して、遺伝子損傷率が有意に上昇し、奇形や発育異常が起きている」と言う点を重ね合わせて考えた時、福島の鳥類が、チェルノブイリに比べ被爆量が大きいと言うこの発表は、今後福島、そしてホットスポットにおける生態系ー生物相への影響が、チェルノブイリよりも早まることを示唆する報告と言うことができる。


<事実に迫り、予防原則に立った対応を>
ティモシー氏の研究は、福島の事例で言えば途についたばかりである。

チェルノブイリよりも早くたった2年で、福島の子ども12名に甲状腺がんが発症したことを考えた時、彼の研究は目を離せないと同時に、彼の報告をさらに発展させる研究調査体制の拡充と日本における取り組みも必要とされると感じた。

311当初から原発事故による影響を、「直ちに健康上に影響を与えない」と過少に発表し、実態を隠す発言を繰り返してきた日本政府。しかし何時も事実によって発表は覆されてきた。

今も甲状腺がんの子供が12人いると発表され、被曝による影響がただならないところに来ている。しかし今回も福島県立医大の責任者は、「被曝の影響ではない」と根拠なく発言し、対応対処を取ることにストップをかけている。

しかしこの専門家の発言は、地震によって津波が来ることが分かっていて、警報を出さなければならない専門家が、津波が来ないから避難の必要はないというに等しい。

 福島で起きている事実を知りたい。被曝の影響が生物にどのようにもたらされているのか?多分そのような問題意識を持った方々が、朝からの雨にもかかわらず、大勢参加されたティモシー氏の講演会だった。

 院内での学習会ということもあって、川田、山本議員も参加され、講演だけでなく、質疑にも耳を傾けられた。

このような機会を準備された川井和子氏、そして「春を呼ぶフォーラム」と共催して今回の東京集会を開催するにあたり、賛同いただいた方々に最後に感謝したいと思います。


 7月29日(月) ティモシー・ムソー講演会 
場所:第1衆議院会館 多目的ホール
『チェルノブイリから福島へ
ーツバメなどの動物が教えてくれたことー 』
1) 講演・シンポジウム
12時30分〜会館証 配布
同時刻   :開場(多目的ホール)
13時30分:開演
       代表:川井挨拶
       議員:挨拶  
13時40分  講演 ティモシー・ムソー 通訳大村裕子(ピースボート)
14時30分  簡単な質疑
14時50分  休憩 (質問用紙記入)
15時0分   シンポジウムー
コメント  @ 希望の牧場  吉沢正巳代表
  A 東北大学  医学部 岡山博教授
15時15分ー質問表に基づきティモシー氏&吉沢氏、岡山氏  に答えてもらう。
15時55分   終了の挨拶

2) 記者会見
16時10分〜40分 記者会見

3) 交流会 16時30分  交流会 

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